「世界の果てから果てまで旅するんだ、アタシ達」 ヴィンランド・サガ20巻 

ヴィンランド・サガ 20巻 幸村誠 アフターヌーンKC【2017】


【あらすじ】
 11世紀ヨーロッパ、戦いに生きるヴァイキングたちのを世界で、主人公トルフィンが紆余曲折の果てに、未開の地「ヴィンランド」を目指す物語。
20巻ではヴィンランド開拓のための資金を得るためにミクラガルドを目指すトルフィン一行がヨーム戦士団の後継をめぐる戦いに巻き込まれてしまう。


【感想】
 少し売れるとすぐに休載したり、ダラダラ引き延ばしたりする作品が多い中で、とてもしっかりとした作品。しっかりと練られたストーリーは読みごたえ抜群。この20巻ではそれまで様々に入り乱れていた人物や出来事が、主人公トルフィンの元に一気に収束し、これからのクライマックスを期待させる見事な展開を見せている。


 加えてキャラクター達も魅力的。
 ヤンキー→無気力→悩めるイケメンとキャラ替えの達人主人公トルフィン、コミカルからシリアスまでこなすナイスキャラ・トルケル、 降って湧いた強キャラかと思いきや思わぬ関係を匂わせてきたライバル・ガルド、出番なしかと思いきやキッチリ絡んできた策士クヌートなど、個性的なキャラ達が濃いストーリーを元にしっかり絡み合う。見ごたえ抜群。


絵もコマ割りも見やすく、キャラクター達の表情豊かな表現もシリアスシーンでの迫力やカッコよさなどもしっかり描かれており、綺麗なだけでない上質な作画を楽しめる。戦闘シーンでは残酷な描写もあるが、それを強調したクドさがないのですっきり読める。


 もっと注目されていい完成度の高い作品だが、不思議とアニメ化もされない不遇な扱いを受けている。何やってんだアフターヌーン。
(2018年4月追記)祝アニメ決定!

2017年12月13日|日記:本