猫でも分かる!経営指標の読み方

ここでは経営指標の読み方を解説します。「小売業に的を絞って」「ザックリとした」解説ですので「何か知ってるのと違う」と思ったら、そちらが正しいと思っていいと思います。

 

【利益・売上系】

営業利益 主に店で売り買いして得た利益。一番肝心な数字。

     これが赤字か、黒字スレスレだとかなり危険と思っていい。

期純利益 営業利益に一時的な損益(株の売買や会計上の損失処理など)を加えた、最終的な利益。

 

ケース①営業利益が黒字で当期純利益が赤字

 → 本業では稼げていないが、何かしらの一時的な理由で赤字になってしまった

 → 基本的には大丈夫

 

ケース②営業利益が赤字で当期純利益が黒字

 → 本業で稼げていないけど、一時的な理由で黒字になっている

 → 危険!

 

既存比 開店して1年以上経過した店の売上の昨年比。100%を割ると黄色信号。

全店比 開店して1年未満の店も含めた全店の売上の昨年比。

 

ケース③既存比100%未満で全店比100%超

 → 店の売上は減少傾向なのに、店を増やしている

 → 利益が出ていれば、まだいいが、出ていないなら良くない傾向

 

 

【資金系】

キャッシュフロー 現金の出入り。プラスなら現金が増えた、マイナスなら減ったということ。

 基本的に会社の倒産は「赤字」ではなく、「借金返済の失敗」で起こる。借金の返済は現金で行うものなので、利益が出ていてもこれがマイナス続きの場合は現金が無くなってしまい、「黒字倒産」というのもあり得る。

 

回転差資金 仕入れた商品代金の支払いまでの期間とその商品の現金化の時間の差で生まれた資金

 

ケース④ 

代金の支払いが2カ月後の約束で1000円の商品を仕入れた

→ この商品をすぐに2000円で売った

本来の利益は1000円。しかし、2カ月後の支払日までは仕入代金の1000円(つまり合計2000円)が手元に残る。この後半の1000円が回転差資金。

利息がかからず、出店などで仕入の規模を上げるとドンドン増えるので、規模拡大には大いに貢献する。

 

自己資本比率 資産のうち、自分の金で賄った割合。

30%なら30%が自分の金で買ったもの(もしくは金そのもの)。70%が借金。

借金が多いか少ないかを見る指標として使われるが、肝心の基準が業種や規模などによって違い、借金=悪とも言い切れないこともあり、判断にはややコツがいる。。

「悪化し続けるとマズイ」「20%を切るとさすがにマズイ」ぐらいで良い。

 

 

【会計処理系】

減損処理(減損会計) 利益が見込めなくなった資産の価値を下げる処理。損失扱い。

 

ケース⑤

1000万円かけて店をオープン → 赤字続き → この店、1000万円の価値無くね? 

→ 減損処理!!

 

赤字に損失計上のダブルパンチで一気に大ピンチに陥ることが多い。「ゲンソン」は会社にとって恐怖の言葉。大手企業ならば小細工で先延ばしにしたりもするが、大抵悪あがきで終わる。

問題は「利益が見込めなくなった」ことであり、減損は「その結果」と捉えるべきで、減損そのものを怖がるのは間違っている。でも怖いものは怖い。

 

 

 

見るべきものに絞って見ることが肝心

 

2017年11月12日