「北陸最強」金沢 金沢ビーンズ

【データ】
正式名称 明文堂書店金沢県庁前本店
所在地 石川県金沢市鞍月5-158
アクセス 金沢駅からバスで30分前後
開業日 2007年6月30日
規模 約4200㎡ 地上3階 在庫80万札 駐車場250台
テナント タリーズコーヒー

【概要】
 金沢中心地に立地する北陸最大の書店。延床面積4000㎡超は「日本最大級」を名乗っていいとされる(みたいな)ほどの規模。それも、書籍の占める割合からするとまさに指折りのもの。

 建物は建築家迫慶一郎氏のデザインで特徴的な豆型の形をしている。それは店内にいても感じることができるほど特徴的。2008年にはグッドデザイン賞を受賞している。

 品揃えは書籍に重きを置きながら、売場ごとの性格を反映したスタンダードな構成でありながら、メリハリを利かせつつ、最大の特徴の「豆型」を生かした曲線的な動線を取り入れた独創性もあるものなっている。

【感想】
 探しやすさを追求したシンプルなレイアウトの専門書、休憩スペースや演出を多数用意した賑やかな児童書、島やフェアの押しも適切かつ適度。

豆も活かす!
 棚や島の配置が巧みで、連続性があって分かりやすく、かつ単調すぎないため飽きない。最大の特徴である豆型の建物の曲線を活かした棚の配置で変化をつけるなど、大型書店にありがちな「倉庫」すぎて単調になりがちな問題を見事に克服している。棚、壁は白に統一。開放的で圧迫感の印象に仕上がり、これも単調さの解消に一役買っている。

 優秀な店づくりに反して全国的な知名度の低さの原因は「金沢駅立地でありながら、兼六園などの観光名所とは逆側の上、ギリギリ徒歩圏内でない」というあと一歩の残念な立地が大きいのではないか。
 これが観光圏であったらと思うと、とても惜しいが、本屋好きはめげずに足を運んでほしい。

【猫情報】
何と、あの「猫ピッチャー」のミー太郎グッズが販売されていた。恐らくフェアの残り物であろうものだが、取りあえずクリアファイルを1点捕獲。

【購入した本】

「別冊歴史REAL「山城歩き」徹底ガイド」  かみゆ 洋泉社
→紹介ページはこちら

「描かれた病:疾病および芸術としての医学挿画」 リチャード・バーネット 河出書房新社

2017年11月13日|日記:本屋