「文化の樹を植える」 函館 蔦屋書店

【データ】
所在地:北海道函館市
アクセス:電車 桔梗駅から約徒歩30分
* その他バスなどのアクセスも非常に悪い
地上2階(延床約9500㎡)駐車場650台
郊外複合施設 テナント:スターバックス、ファミリーマート、レストランFUSU、カルディなど
基本営業時間:7:00-25:00


【特徴】
建物のコンセプトは「文化の樹を植える」で2014年グッドデザイン賞などを受賞しているシンプルで親しみやすいものになっている。
書籍スペースの面積は不明だが、3000㎡前後の超大型級の規模と推測される。
1階フロアを貫く直線でまとめられた雑誌売り場や、小部屋に区切られた空間で360度に本棚を配した空間、高さや配置をずらして曲線を作ったり、連続性を変えたり・・・など棚やレイアウトは独創性にあふれながらも機能を損なわない他に例のない秀逸な造り。
休憩、勉強スペースなども多数設けられており、テナント構成なども含めて快適に長時間滞在できる環境になっている。


【感想】
全国様々な書店を巡ってきたが、ベストを挙げるならここ。
とにかく棚のレイアウトが美しくて楽しいので歩くだけでも飽きない。それでいてストレスを感じさせる余計なものが無いので、店内をグルグル回っているだけで、いくらでも時間を過ごせてしまう。
これだけ行き届いていながら、規模は超大型級で探し物にも十分応えてくれるのも嬉しい。
この函館蔦屋書店の素晴らしさを解き明かすのは当HPのテーマの一つでもある。今後の研究報告をお待ちいただきたい。
それにしても、こんな素敵な書店があるなんて、函館市民が羨ましい。函館を訪れた際は観光リストの上位に入れていただきたい。ただし、唯一の弱点、アクセスの悪さには注意が必要。大人しく函館駅からタクシーが正解。


(2017年9月6日訪問)

【関連書籍】
「文化の樹を植える。 「函館蔦屋書店」という冒険」  楽園計画
函館蔦谷書店の設計やコンセプトを解説した一冊。実は完成する前に発行されたものだが、同書店をよく知るうえで欠かせない一冊。

2017年09月11日|日記:本屋