本を売るなら?メルカリVS古本屋① 収支編

 ここでは本などを売る場合はメルカリで販売するのと古本屋の買取に出すのと、どちらが得なのかを解説します。

 

【前提条件】

・ メルカリ
 販売手数料は販売価格の10%。売買のやりとりや発送の手間は無視。売れ残りリスクは別に考える。


・ 古本屋
 ネット系の買取サイトを想定。一般的に買取価格は販売相場の20%~30%ほどであることが多いので、ここでは25%と仮定する。販売間もない品はこの掛け率も上がる傾向があるが、ここでは想定しない。また、買取条件(何点以上から買取など)も無視するものとする。

 

・ 売るもの
 本・CD・DVD・ゲームソフトなどある程度市場相場が明確なメディア系を想定。他ジャンルには特殊な想定が必要な場合もあるが、基本的な収支の考え方は同じ。

 

【想定1 ゆうゆうメルカリ便で送れるもの】

 一般的なサイズ(3辺計が60cm・1kg内など)のメディア系はほとんどの場合、175円送れる「ゆうゆうメルカリ便」が最安の配送方法となる。この場合期待される利益額は以下のとおり。

 

  メルカリ 古本屋
500円 225円 125円
270円 68円 68円
200円 5円 50円

(左:販売想定価格 セル:期待利益額)

販売想定価格が500円の場合

 メルカリ 販売想定価格500円 - 販売手数料50円 ー 送料175円 = 利益225円
 古本屋 販売想定価格500円 × 25% = 利益125円

 この場合はメルカリで販売した方が利益額では100円高くなる。販売想定価格が高くなれば利益の差は拡大していく。

 

利益額は販売想定額が低くなるほど差が縮まり、270円で並ぶ。ここが判断の基準。

それ以下の価格では古本屋が優勢。また、メルカリで利益が出る水準は200円

 

【想定2 大型品】
 ゆうゆうメルカリで送れないサイズの場合は送料が大幅に上がる。最適な方法はサイズや重さによりことなるが、ここでは仮に600円と想定すると。

  メルカリ 古本屋
1500円 750円 375円
920円 228円 230円
670円 3円 168円

(同上)

 この場合、想定利益額が並ぶのは920円。想定利益額が大きくなればメルカリが有利になるのは想定1と同じ。

 

 メルカリで利益が出る水準は670円。この価格は送料が上がれば、それに合わせて上がる。

 

【まとめ】

普通サイズ → 270円以上で売れそうならメルカリ

デカイもしくは重い → 920円以上で売れそうならメルカリ

 

 単純に考えれば上記の通りになります。最近ではネット古本屋は買取価格が検索できるため、より正確な額がわかりますし、メルカリの想定利益の計算も慣れれば簡単です。ただ、多数の品を捌きたい場合は、こうしたザックリ判断で仕分けしてしまう方が現実的でしょう。

 今回、考慮しなかった大きな要因として「売れ残りリスク」と「販売価格の決め方」がありますが、この点は別の機会に解説します。

2018年10月15日